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2025/09/07 リッカート尺度の4件法と5件法──違いは何か、どう使い分けるべきか

リッカート尺度の4件法と5件法──違いと使い分けのポイント

ChatGPT
 アンケートや調査でよく使われるリッカート尺度には、代表的な形式として「4件法」と「5件法」がある。どちらを使うかによって回答者の行動やデータの性質が変わるため、その違いを理解して適切に使い分けることが重要である。

4件法と5件法の本質的な違い
 最大の違いは「中立の選択肢があるかどうか」である。4件法は中立を排除した強制選択型であり、回答者は賛成か反対かの方向性を必ず明示する。一方で5件法は中立の明示型であり、「どちらとも言えない」を選べるため、態度が曖昧な場合や判断保留をそのまま反映できる。

回答傾向とデータ特性への影響
 5件法では中央の「中立」に回答が集まりやすく、平均値は安定するが差が見えにくくなることがある。逆に4件法では分散がやや大きくなり、賛否の傾向を把握しやすいが、迷っている回答者を無理やり正負に振り分けてしまう可能性がある。

使い分けの実務的な指針
中立に意味がある場合(政策賛否の温度感や「可も不可もない満足度」を測りたい場合)には5件法が適している。
方向性を明確に把握したい場合(顧客満足度調査で改善の優先順位を決めたいときなど)には4件法が有効である。
調査対象者の特性も重要であり、児童や高齢者など認知負荷を軽減したい場面ではシンプルな4件法が望ましい。

設計時の工夫
 5件法を用いる場合は「中立」と「わからない/該当しない」を分けることで、分析時に曖昧な回答を混同せずに扱える。また、全ての選択肢にわかりやすいラベルをつけ、パイロット調査で実際にどのように選択されるかを確認することが推奨される。

まとめ
 リッカート尺度の4件法と5件法は、単なる選択肢の数の違いではなく、回答者に「中立」を許すか否かという設計思想の違いに基づいている。調査の目的や対象者の特性、データの使い道を踏まえ、適切に選択することが信頼できる調査結果を得る鍵である。





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